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ライブ配信の考察

2020年3月9日 / カテゴリー:ライブ配信, 日記


昨夜は新型コロナウィルスの影響で予定されていたライブをYoutubeライブ配信することになり、飲食店としての出店予定が、急遽、配信役となりました。おそらく10年ぶり3回目のライブ配信だったのですがやってみてわかったことがいくつかあったので忘れない為にもここに書いておきます。興味ある人だけ読んでくださいませ。
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上の助空五郎改名披露ツアー
飛騨高山 日下部民藝館

2020年3月8日
19時より配信

-出演-
上の助空五郎(ヴォードヴィル)
照喜名俊典(ユーフォニウム)
zerokichi (ウクレレ)
トシバウロン(バウロン)
久田上総(ギター)
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<使用機材>
カメラ 計5台
・Blackmagic Pocket Cinema Camera 4K
・5D mark 3
・GH5
・GH5 with スタビライザー
・Gopro 7

AVミキサー (スイッチャー)
・Roland VR-4HD

モニター
・SHOGUN
・feelworld F6

HDMIケーブル
・10m x 2
・5m x 2
・2m x 2
・1m x 2
・0.5m x 2
・ミニHDMI
・マイクロHDMI

その他
・HDMI分配器
・HDMI切替器
・LANケーブル 50m
・延長コードたくさん
・プロジェクター
・自立式100インチスクリーン
・会議卓2台

<音声>
PAよりミックスしたものをモニター入力
エアーはZOOM H6を使用

<配信>
・macbook pro 2014 / core i7 2.2GHz / メモリー16GB /
・OS Mojave 10.14.6
・Mozilla Firefox (ブラウザー)
・OBS studio(配信ソフト)
・Youtube Live

<人員>
2名

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<設置>
東京から駆けつけてくれたヘルシー君(初対面)と僕の2人でやりました。会場には13:40に着してセッティング開始。結果、18時くらいまでかかったので準備に4時間くらい。まずセンターラインにBMPCC 4Kを設置、しもて側にGH52台操作のヘルシー君、かみて側で僕が5D操作とスイッチング。今回レンタルしたAVミキサーは4chでしたがHDMI切替器を使って5台、切替器がいけるってことでカメラ台数は増やせれる。切り替えは、GH5スタビライザーとGopro。
HDMIケーブルは安い粗悪なものは避けたほうがいい。HDMIの延長コネクターもやはり安定しなかったので余裕のある長いケーブルがいっぱい必要。カメラ台数+モニター用。本当はGoproをもっと違うとこに設置したかったけどマイクロHDMIから標準HDMIに変換させて、切替器を挟んでAVミキサーに入れた所、一旦は映ったものの、ある時から映らなくなり結局はマイクロHDMIケーブルがそのまま届く所に設置。5D3は、ミニHDMIでケーブルが短かったので延長コネクター使ったら映らず、HDMI分配器を挟んだら映った。
音声は、PAさんからモニターアウトをAVミキサーへ。実はここが配信において一番重要だと気付いたので後でまた。
AVミキサーにモニターがついていたけど、液晶が小さく、さらに4分割されたのだと老眼が入りつつある僕には見るのが困難、マルチビュー用に外部モニターをつけた。ってことは、モニター内蔵のAVミキサーじゃなくてもいいんじゃないか。あるとなしでは値段が全然違う。それとメインモニターOUTからSHOGUNへ、そこで記録しつつ、プロジェクターへもSHOGUNから。SHOGUN、さすが。ヘルシー君のです。プロジェクターで大きく会場で見せれたのは良かった。自分でも見ながら次を考えられるし、みんなも見れるから絶対にあった方がいい。
そして、AVミキサーからUSB3.0でmacbook proへ。OBS studioという配信ソフトで読み込んでから、Youtube LIVEと同期。OBSで画像を入れたりする。インターネットはLANケーブルで直接。いつ何の為に買ったか不明な50mLANケーブルがあって良かった。
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<反省点>
人員が2人だったので、僕は寄りのカメラを操作しながらスイッチング、ヘルシー君とアイコンタクトを取りながら、次そっち流すよーと合図しながら。ライブ映像の編集をする感覚でスイッチングしたのですがこれはやっぱり練習と場数を踏まないとなかなか難しい。カメラ操作&スイッチングは忙しいので、指示するディレクター兼スイッチャーはいた方がいい。あとインカムも欲しかったかも。それと、チャットに反応して書き込みしたりする役の人も居た方がいい。観ている人が気付いたことを反映させていけるしよりライブ感を出していけると思う。今回はそこまで手が回らなかった。
音声。やってみての一番の課題はここでした。こういったライブ配信で見る人のこと考えると、音声が良くないと見る気が失せてしまう。今回、現場で聞く音は良かったんだけど、こちらにもらったエアーとラインのミックス具合、あと、それぞれの楽器のバランスはもっと作り込まないといけないなぁと。今回は現場のライブ音に負けて、配信している音がしっかり聞けなかった。そこは改善していかないといけない。単純にエアーの音をもっと大きくして、ラインをもっと下げれば良かったのかな。もしくはエアーだけでいけば良かったのか。
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<考察>
今回コロナのおかげでライブ配信という流れがやってきて、ライブの楽しみ方が変わってくるのかもしれない。もちろん現場で味わうのが一番最高、でも病気でいけない、遠方でいけない、仕事でいけない、子どもがいていけない、色々な行けない理由のある人たちがライブ配信によって参加することができるわけです。例えば鑑賞チケットにしてとかにして、日本中、世界中からポンとクリック一つでライブを味わえれたら、もしかしたら来場チケット収益よりもいっぱい入るかも?映像アーカイブもそのままできるという超メリットもあるのでライブに来た人も後から見ることができて2度美味しい。
ただし、やる側は配慮する点がいっぱいあるので要注意。今回は無観客だったので機材優先で色々広く使えたけど、お客さんが入ってたらまた全然違ってくる。そこをもしうまいこと出来るのならライブ配信はとても可能性があるように思います。
さてはモンローにライブ配信できる環境を作ってしまえばいいのか。まぁ僕の仕事が増えるだけですが。しかし、今回の日下部民藝館(国・重要文化財)みたいにどうやっても画になるってのは難しい。つまりはこんなことをやらせてもらえる日下部さんが真の重要文化財なのです。そして、公演中止にせず、機転をきかせてくれたバロン改め、上の助空五郎さん、貴重な機会をありがとうございました!ミュージシャンの皆さんもありがとうございました!PAさんも、裏方スタッフさんも、そしてヘルシー君もお疲れ様でした!またやりたいです
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